〈安藤丸男バンド:ロングインタビュー〉 フロントマンに聞く『安藤丸男ライブ』の楽しみ方。 「所詮ニセモノ。でも本物のニセモノ。」

・・・去る2013年7月26日。
奇しくも萩原健一氏本人の誕生日を最後にライブ活動をしなくなった萩原健一のトリビュートバンドである安藤丸男バンド。
3年以上の沈黙をやぶり来る8月27日に一夜限りのライブ開催が決定した。
前回のライブ終了後から何度もインタビューを申し込んでいたが、次回開催が未定との理由で断られ続けてきた。
今回の復活を知りオファーしたところ快諾してもらいこのインタビューが実現した。

 

この度はありがとうございます。よろしくお願いします。前回2013年の7月のライブを観ました。すごかったですね。
「ありがとうございます。皆さんのおかげですね。」
最初Youtube(https://youtu.be/ZUURjZLGSs8)で観てぶっとんだんですよ!なんだ?これは?ってね。
「恐縮です。そう言って頂くことが多くて。あの動画のおかげでたくさんの方に知ってもらえてよかったです。」
あれは驚きましたからね。
「あの年(2013年)にご本人がコンサートをやって、その品川(東京)と横浜(神奈川)の公演の時に会場周辺でライブのフライヤーを配ったんですよ。」
ご自身でですか?
「もちろん僕が。あの日、当時のメンバーも会場にいたんだけど手伝ってはくれなかった(笑)。」
反響はどうでしたか?
「それが、自分でもびっくりするほどスゴかった!Youtube観ました!って握手を求められたり、一緒に写真を撮ったり、抱きつかれたり(笑)。ちょっとした人だかりができるわけ。知らない人はなんだ?なんだ?っていう感じでしたけど。後日、ライブの予約もたくさんいただきました。」
それが7月(2013年)のライブの盛り上がりにつながったわけですね。
「僕らも3度目ということで熟したころだったし、お客さんもご本人のライブを観た直後の方も多く、あったまってる状態で来てましたからね。」

 

改めまして、そもそもショーケンのトリビュートバンドを始めたきっかけはなんだったんですか?
「長くなりますよ(笑)。大丈夫ですか?」
(笑)はい。お願いします。
「小さい頃からショーケンのことは傷天や太陽にほえろなどをもちろん観てたんですけど、自分がそんなことを始めるきっかけになったのは某TV番組に出演した時に控え室で明石家さんまさんにお会いして、そこで『自分、ショーケンに似てるな』と声をかけて頂いてからショーケンを意識し始めたんですよね。そして1980年代中頃からいろんなところでショーケンのモノマネを仕事でするようになりました。」
モノマネはショーケンだけですか?
「いや、メインはショーケンだったけど他にもいろいろと。」
TVにも出られたりしたんですか?
「当時僕はプロのミュージシャンになりたくて曲創りをしたりバンド活動したりしていて、世に出るのは音楽だって考えていたので、モノマネでのTV番組出演やTVドラマや映画のお話もいただきましたがお断りしてました。今思えばやっていても面白かったかなぁと思うけど(笑)。」
モノマネの仕事はずっとやっていたんですか?
「途中で休んだりしたけど、なんだかんだで5〜6年くらいだったと思います。それからは自身の音楽を中心に活動してモノマネのことは封印しました。」
封印したそのモノマネを解禁したのはどうしてですか?
「理由は2つあって、ひとつは音楽活動でお世話になった人に頼まれてしまったので。井上尭之さんのトリビュートイベントにゲストとして出演しました。」
それはいつ頃なんですか?
「井上尭之さんが引退宣言された年なので2009年ですかね。約20年ぶりに『ショーケン』をやりました。」
それがきっかけですぐに安藤丸男バンド結成ですか?
「いいえ。その3年くらい後になります。井上尭之さんのトリビュートイベントの動画をアップされた方がいて、それを観たショーケンファンの方が褒めてくださっていて、で、数年後にそれを見たBUNGAJANに来ていた若いバンドマンに僕がほめられていることを(笑)教えてもらって。それからショーケンファンの方々と少し交流を持つようになったんです。そんな中、ネットでバンドメンバー募集サイトにショーケンのコピーバンドやりたい!っていう記事が載ったんです。それが関西地方だったので、交流していたSNSで『東京だったらやりたいなぁ』と発言したら、同じタイミングで同じ内容を発言している人がいまして。それが安藤丸男バンドの“プロフェッサー”、キーボードの宇田(隆志)さんだったんです。」

 

そして安藤丸男バンドがはじまるんですね!
「はじまります。意外と早く各パートが揃ってスタートしました。約1年間、公開リハーサルというカタチでいろんな方に認知してもらいつつ、ショーケンファンの方々と交流しながらバンドも固めていきました。」
その公開リハーサルも盛り上がったんですか?
「あくまでもリハーサルですからね(笑)。僕も普通に歌うだけですし。」
(笑)そうですよね。
「1回目のライブ終了後に、そのリハーサルに来ていたお客様に『リハーサルの時は大丈夫かなって心配だったんだけど本番はすごかったねぇ!おどろいちゃった!』って言われました(笑)。」

その1回目のライブがYoutubeにアップされてるやつですよね?
「ええ。バンドも初めてのライブ、お客様も初めて、リハーサルには来ていないお客様がほとんどでした。当日は始まるまでの間は僕が入口で受付やドリンクを手伝ってたんですね。ショーケンの大ファンだという初めてのお客様に『メンバーはどんな人たちなんですか?』って聞かれて『あぁ、僕が歌いますよ。応援してくださいね。』と言ったら、少しがっかりされたんですね。きっと、なんだこんな風に店の手伝いなんかしてる“小物”が歌うのか、なら大した事ないんだろうな、みたいな感じだったんじゃないですか(笑)。」
そんなお客様がいたんですね。
「このトリビュートライブをやる時に、ショーケンのファンの方々に怒られるんじゃないか、というのを大いに危惧してたんです。なのでそういうお客様が来られるのもある意味想定内でしたよ。」
そのお客様は途中で帰っちゃったりしたんですか?
「いやいや(笑)。始まってすぐから『ショーケ〜ン!』『はぎわらっ!』って最後まで本物のコンサートのように大盛り上がりで!終演後は熱い熱い握手をせがまれましたよ(笑)。」
厳しいファンも納得!ということですね!
「僕は所詮ニセモノ。本人ではないし、そこは大いにわきまえてます。でもね、本物のニセモノであろうと心がけてます。この安藤丸男バンドのコンセプトは“モノマネよりも音楽的で、コピーバンドよりもエンターテインメント!”なんです。」
ご自身ではどの辺が本物のニセモノだと思われますか?
「う〜ん、基本的にはお客様に評価して頂くものだと思うのですが…。強いて言えば僕がモノマネのキャリアとミュージシャンのキャリア、両方があるというところでしょうかね。」
音楽活動はどんなことをされてきたんですか?
「バンド活動を中心にしてます。メインはギター・ヴォーカルで詞曲アレンジもやってます。自身の活動の他に若いミュージシャンのプロデュースやコンピーレーションアルバムのプロデュース。あと最近はヴォーカルレッスンもやってますね。」
モノマネよりも長いんですか?
「そうですね(笑)。最初に歌をつくってから35年、初めて自分の曲を演るリーダーバンドをつくってから(・・・長い時間数えて)27年くらいですかね(笑)。驚きですね(笑)。」
長く活動されてるんですね。すっかりモノマネの方だと思ってましたけど、ミュージシャンなんですね。
「もう、周りではモノマネのキャリアを知っている人も少なく、僕のことをミュージシャンと認めてくれてる人も多くいます。モノマネを解禁した理由のふたつめは、ミュージシャンの自分もそれなりには認知してもらえたかな、と思えたからです。」
ミュージシャンがモノマネをしてるから“音楽的”で、モノマネの方がバンドをやるから“さらにエンタテインメント”なんですね!
「そういうことです。」

 

私は安藤丸男ライブの1回目と2回目は観てないんですよね。悔やまれます。
「1回目の時、お客様が驚いてるのはやっている時にステージからでもわかったんです。でも、後でVTRを観た時、僕はもちろんステージの上にいたので本番の時には気付かなかったんだけどバンドメンバーがすごくびっくりしてるの。本番が“ショーケン度90%”だとしたらリハーサルは“ショーケン度5%”くらいだったんでギャップがすごかったんでしょうね(笑)。すごいウケてるし何度も二度見しているんですよ!」
メンバーさんも楽しまれたんですね(笑)。
「アンコールも終わってステージを降りた後のお客様の様子もVTRに残っていて、それも『すごかったね〜』とか『楽しかったぁ!』とかのどよめきがすごいんですよ!当日は一旦楽屋に下がった時だったので気付かなかったんです。VTRを観た時に泣きました。感動して。」

 

そんなライブがやっと観られるんですね!
「3年前の最後のライブの後もたくさんのお問い合わせを頂いていたんですけれど。なかなか実現できなかったんですよね。大人のバンドの性なんですけど。」
ではここで“安藤丸男ライブ”の楽しみ方を皆さんに教えていただけますか。
「さっきも言いましたけど、僕は所詮ニセモノなんです。そのニセモノに本物を感じるのにはお客様自身の力も大きく必要なんですよね。ステージの僕も“ショーケン”を演じるわけですけど、お客様も“ショーケンのライブを観てるお客”を演じる必要があるんですよ(笑)。」
協力が必要ということですね。
「一緒に創る!ということですね。間違っても『ニセモノだ』って言っちゃダメです(笑)。みんなニセモノなのは知ってますから。あと『顔が違う』とかも言っちゃダメです(笑)。みんな違うのは知ってますから(笑)。」
そんなこと言われるんですか?(笑)
「言われますよ!『眉毛の角度が違う』とかも!」
それは大変ですねぇ。
「そんなことを言いたくなるくらいショーケンみたいだと思われてるんだと解釈するようにしてます。」

 

私なんかは『そうそう!ショーケンってこんな顔するなぁ!』と、失礼かもしれませんが笑っちゃう時があるんですよね。
「失礼なんかじゃないですよ!是非笑ってください!お客様に楽しんでもらうのが一番の目的ですから。」
では、大いに笑わせてもらいますね。
「実は音楽的にもスゴく研究してたりもするんですよね。細かくは教えませんけど、声の出し方だけでも5種類以上を使い分けてたり、派手にハズすところとは別に普通の歌のラインも音程をわざと微妙にハズしたり。」
難しそうですね。
「それでも笑える。そこが大事なんです!」
しっかりと音楽を演って、しっかりと笑わせて楽しませる、ということですね。
「そこを目指してがんばります!」

今回は“安藤丸男バンド feat. Bungajan Blues Band”となっていますが?
「はい。安藤丸男バンドが休止している間もキーボードの宇田さんと一緒に“日本のブルース”を演るバンドでライブをやっていたんです。」
どんな曲を演っているんですか?
「憂歌団、ダウンタウンブギウギバンド、古井戸、柳ジョージ、ジョー山中、などなど、イカしたブルースをいろいろ演ってます。それがBungajan Blues Band、略してBBBです。ショーケンの曲も演ってますよ。」
メンバーはどんな方々なんですか?
「BBBのメンバーは宇田さんをはじめ皆さんプロの現場で活躍されている方々なんです。今回は無理を言って皆さんのスケジュールをもらいました。メンバーはキーボードの宇田隆志さん、ギターの藤井豊さん、ドラムの三井所弘章さん、ベースのカシムラトモヤさんです。」
では今回はその皆さんの演奏でショーケンを聴けるということですね。
「はい。そのBBBのメンバーに過去の安藤丸男ライブに参加のサックスのハッシーこと橋爪和章さん、それと3rdライブにも参加してくれたコーラスのナヲこと奥島ナヲさん、そして今回初参加のコーラスの細川ヨシミさんを加えて豪華にお届けします!」
楽しみですねぇ。最後にお客様にひとことお願いします。
「前回のライブからまさか3年もできなくなるとは思ってませんでした。やっと開催することができます。次回も果たしていつになるかわかりません。最高のメンバーと最高のナンバーをやって最高の夜にしたいと思っています。これを観ないと後悔します!観てもらえないと後悔します!そして観てもらえた皆さんには後悔させないようにがんばります!是非一緒に盛り上がりましょう!お待ちしてます。」

 

・・・インタビューを終えて感じたのは、この人は自分のためにコピーバンドをやってるわけではなく、お客様と一緒に楽しむためにバンドをやってるんだなぁということ。
だから“モノマネよりも音楽的”で“コピーバンドよりエンタテインメント”なんだと。
きっと今回のライブもあの手この手で楽しませてくれることだろう。
私も後悔はしたくないのでもちろんライブに行きます。
皆さんも一緒に“本物のニセモノ”
を楽しみましょう!

INFORMATION

2016年8月27日(土)萩原健一ショーケン・トリビュートライブ『ロックコンサートB〜コレカラの時代の愛〜』

ファンの間では、今や伝説となったショーケン・トリビュート・バンド『安藤丸男バンド』。待望のライブが3年ぶりに一夜限りの開催決定。これを見逃すと後悔することになる!

萩原健一ショーケン・トリビュートライブ『ロックコンサートB〜コレカラの時代の愛〜』 ■浅草橋BUNGAJAN 萩原健一ショーケン・トリビュートライブ『ロックコンサートB〜コレカラの時代の愛〜』
2016年8月27日(土)
OPEN=18:00/START=19:00(2ステージ/入れ替えなし:途中からのご入場でもお楽しみ頂けます。)
CHARGE=予約¥3,400+D¥600/当日¥3,900+D¥600
【出演】【出演】安藤丸男バンド feat. Bungajan Blues Band
メンバー:宇田隆志(Key.)/藤井豊(Gt.)/三井所弘章(Dr.)/カシムラトモヤ(B.)/橋爪和章(Sax.)/奥島ナヲ(Cho.)/細川ヨシミ(Cho.)/水野映仁(Vo.)
http://www.bungajan.com/andow/
【会場】浅草橋BUNGAJAN
東京都台東区浅草橋1-13-6浅草橋STビル地下1階
☆JR浅草橋駅(秋葉原の隣駅)西口下車徒歩1分
●お問い合わせはBUNGAJANまで
TEL.=03(3866)6742
mail=info*bungajan.com(*を@に変更してください)
■ご予約方法 下記を明記の上、ticket@bungajan.comまでメールにてお申し込みください。
●メールのタイトル「8/27予約」
・お名前(フルネームでお願いします)・フリガナ・人数・連絡先メールアドレス・連絡先お電話番号
※ブンガジャンよりメールの返信があります。@bungajan.comからのメールを受信できるようにしておいてください。
☆お電話でのご予約の受付は平日の19時から22時までTEL.=03(3866)6742にて承ります。
(ライブ中などで電話に出られない時もございます。予めご了承ください。)
ショーケン・トリビュート安藤丸男バンド